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焼き物がある生活 モノは寿命があるから美しい

焼き物がある生活 モノは寿命があるから美しい

LIFE

革物が好きです、1年後には違う顔を見せてくれるから。ガラス物が好きです、壊れやすいからこそ大事に扱う余裕を与えてくれるから。そして焼き物が好きです、何よりも作り手のこだわりを感じさせてくれるから。

好きな物に囲まれていきたいと思うようになってから早数年、食事に関係する物は、大学生の時はあまり持っていなかった焼き物を意識して選ぶようになりました。

焼き物は落としたら割れてしまう、もう使えなくなってしまうこともある。だけどその刹那的な存在が人生にゆとりを与えてくれる、そんな気がします。

僕の食卓に並ぶ 焼き物たち

大学生になって実家から持ってきた物から、社会人になって意気込んで購入した物、お気に入りを探して街を歩き回って見つけた物、数は多くないですがどれも別々の土地で生まれ僕の生活の中で主張をしてくれるモノたちです。

少し目覚めの悪い朝も、キッチンに立って朝食を作りお気に入りの食器を使うと、少し前向きに1日と向き合える気がしてくるんです。何より1人で食べるご飯、食器くらいはこだわりたいじゃないですか。

大学時代から使う出身県のプレート

僕は高校3年生、18歳まで生まれ故郷の愛知県名古屋市で家族と暮らしていました。18年間住んだ家を出て大阪に降りて大学3年間を共に過ごした1皿。

飽き性で、やらかしがちな僕が珍しく長く使っているお気に入りのプレートです。まさに群青と呼べる色味が何を乗せても鮮やかに彩ってくれます。お刺身やだし巻き卵みたいな和食系おつまみを乗せるのが大好き。

18年間生まれ育った、愛知県は常滑市で作られた地元を思い出す1皿。

こだわり始めの第一歩 漆黒のドリッパー

5年間過ごした大阪の中で特に印象に残っている空間「ルクア1100蔦屋書店」今も昔もあの場所には僕を前に進めてくれる匂いと記憶が置かれている。そんな大好きな場所で見つけ一目惚れした1品。

有田焼の特製ドリッパーは、その外見の美しさは所持欲を満たしてくれます。慌ただしい朝の時間に豆を挽き、お湯をセットしてゆっくりと珈琲を落とす。最高の時間には最高のアイテムを。

まあお掃除中に落として割っちゃったのもご愛嬌、壊れないモノに魅力なしと自己正当して今も愛用しています。

渋いカップが欲しい 両親の故郷で産まれた珈琲カップ

淹れる珈琲は同じなのに、なんで器で味が変わるんでしょう。それはきっと口当たりとか保温とかそういう単純なことじゃないんですよね。

モノを愛する思いや、手に入れるまでの時間、そしてそのモノのルーツを知ることでたった1杯の珈琲も味が変わってくるんだと思います。あとは誰に入れてもらったとかね。

大きさや持ち手、色味、手触り全てに惚れて購入しました。そういえば僕の両親の故郷である長崎県で生まれた波佐見焼製の珈琲カップだそうです。これもきっと味に影響するんだろうね。

好きな体験には好きな素材で挑もう

やっぱりカバンとかケースは革製品が好きだし、ガジェットなら2in1とかの多才なモノが好き、そんな風に自分の好きなことを体験する為の物には少しこだわって挑みたい。

食事は僕の日々を充実したものにしてくれる1つの体験。栄養を取るためとか生きるための作業じゃない。むしろ食べる為に生きてる。

その生きる意味を与えてくれる体験には、こだわりの素材を使ったモノを使ってみてください。僕としてはそれが焼き物でもなんでもいいんです。あなたに最高の時間を与えてくれる最高の道具を探してみてね。

もちろん焼き物は最高ですよ。